NTT R&Dフォーラム2010 参加¶
NTT R&Dフォーラム ブロガーツアー2010に参加してきた 1 。印象に残って面白かったのや、仕事で調べている関係で興味があるもの、疑問に思って質問してみたものを挙げておいた。
茂木健一郎氏のセッション¶
contingency(偶有性)の話は目から鱗だった。ある程度予測可能であり、予測不可能なことが適度に入り交じっているとドーパミンの分泌が活発になると。我が家における偶有性はこまめだな。ある程度こまめの行動パターンは読めるけど予想外のことをやってくれるから、こまめが可愛くて仕方ないのか。仕事でやっている企画はこの観点が抜けているよな、とつくづく思ったので進めているプランももう一度見直してみようと思った。
ブース¶
RedTacton¶
説明員のおっちゃんも言っていたのだが、今回のブースは例が悪い。何がわるいというと、買い物をするのにものを触ったら仮想のカート 2 に登録されそのまま決済できる、というので「あ、やっぱいらね」となって戻したらどうなる?と言う話をしたらあくまでサンプルなので実装していないとのこと。カードを体に接触させると体全体に磁界ができ、その状態で対象物体を触ると磁界が変化する、ということらしい。あくまでカード自体の識別化で、個人認証を行うなら別の方法が必要と。また今回の野菜の模型を触るとカートに入る、というのは野菜の模型を置いている場所を識別しているだけで、上に載せるものを変えると同じ結果になるというので微妙ですな。とはいえ、入館証付きの社員証などにすれば、オフィスへの入館とかもそれ一枚で済むので楽なんだけどね。
ぶるなび2¶
階段や坂などの縦方向への動きはまだだそうな。前後は分かりやすかったが、左右は若干分かりづらい。上着のポケットなんかに入れて使えるようになるとこれと杖で両手がふさがってしまわないので便利だとおもう。
列車ブロードバンドインターネット¶
WiMAXとなっていたのでLTEだけじゃなくてWiMAXもビジネス展開するのか?というのが気になったので聞いてみたらそういうわけではなく、国内での列車でのブロードバンドインターネットは新幹線やつくばエクスプレスでの実績があると。そこを買われて台湾での実証実験の話になったときに台湾ではWiMAXが普及している、ということでWiMAXで検証を行ったとのこと。 700/900MHz周波数帯の割り当ての話 も振ってみたら、この帯域を使わないとLTEにする意味があまりないということだったのだが、この周波数帯の違いが独自規格まっしぐらのガラパゴス化を促進しているんジャマイカ。
Virtual Smartphone over IP システム¶
2/23の日経産業新聞の朝刊一面にも載っていた。シンクライアントとしては通信速度さえ何とかなればまぁ良いとは思うのだが、ローカルにもデータを残しておき、オフラインであっても作業できるのがスマートフォンのメリットだと考えており、それが必要な業務を想定しているので、これは自分の推進している企画ではないわー。なのでエンタープライズでのスマートフォン活用として自分の注目しているソフトウェアとしては こっち ですな。でも世の中的にはこっちの需要の方が多いのだろうか。やっぱり業務次第になるのかな。
歩行発電¶
発電できるのは1~2Wだそうな。現在は靴に取り付けてつかう感じだが、将来的にはさらに小さくして、非接触充電ができるようになればこの技術の使い道が増える気がする。でもなんか携帯とかモバイルガジェットの充電というだけではもったいない気がする。如何に普通に歩いて高い電力を生成できるようになるかと、目立たなくするかが必要だと思われ。
プライバシーに配慮した情報収集・分析システム¶
昨年秋口くらいに仕事で説明を受けた USのベンチャーのSaaSサービス と似てますな。
リーダ選挙問題を解く量子分散アルゴリズム¶
量子もつれを前提とすると、リーダ選挙問題も解けるというのだが、そもそもその量子もつれってなんですかいう状態なので、なぜ量子もつれという状態が起きるのか?という質問をしたら何か順繰りに隣に隣にと説明が移った。が、まぁ素人の自分にも分かるように説明していただいたのはとてもうれしい。とりあえず概要を理解出来たのもうれしい。じゃあ、そもそも量子コンピュータって研究用途以外には使えないのか?という話をしたら、当然個人レベルで手に入るようになるものではなく、かと言って昔の企業に一台メインフレームとかオフコンという状況でもなく、地球シミュレータのように国に一台あればよいという状態をまずは実現しようとしていると。しかし、そう考えると量子暗号という観点では量子コンピュータは良いかもだけど、リーダ選挙問題はクラウドコンピューティングでのリーダとなるコンピュータを決めるために使う、という観点になりそうであり、そうであればオンラインで結果を出せるようにしないといけないんじゃいかなぁ、と思ってみたりするけどなんか勿体ない気もする。
錯視、錯聴のデモ¶
これは純粋に面白かった。 サイト も3/3にリニューアルオープンするらしい。