ポモドーロテクニックを始めて2週間。

「ポモドーロテクニック」というのをPython関係な人のTLに見かけて気になっていたものの、なかなか書店で見かけず立ち読みも出来なかったのだが、先月末に調布の真光書店で見つけたので購入して読みながら始めてみた。これはすぐに良さげだと感じ、2週間実践してみたところ大分定着してきたので所感を書いてみる。

きっかけ

年末から2月初頭にかけて、仕事上のメインのプロジェクトの方にほとんど時間を取れない、というかなーりまずい状態になっていた。理由は社内の現場部門からのテクニカルヘルプデスクの対応。こっちは本業ではないにも関わらず 1 、基本的には顧客ありきの話なので最優先でやることが多い。これが並行で複数重なってしまい、一つ対応しては別のが、また対応してはまた別のが、みたいな感じでエンドレス状態に陥っていた。これは仕事のやり方を変えねば自分の(仕事の)時間を確保できん!というときにちょうどこの本を手にした。

アジャイルな時間管理術 ポモドーロテクニック入門

25分がちょうど良い。

25分単位のアクティビティ(=1ポモドーロ)と5分休憩をサイクルを回すのはとても自分にはあっているようで、仕事の小さな単位を終わらせるのにちょうど良い時間だ。25分未満で終わる内容は本書にもあるが複数のアクティビティを組み合わせて1つのアクティビティとすれば良く、25分で終わらない仕事でも、目安として7ポモドーロを越える場合はそもそもの仕事の内容を見直して分割すれば仕事の見積りができるようにもなるので、理に適っているなぁと感じる。なにより途中で割り込みが入りそうな場合でもよっぽど急ぎの用でなければ25分くらいなら、アクティビティの在庫に記録しておいて後でやればいいので、今やっている仕事の途中で頭を切り替えないでよいので25分間はとても集中できる。

また、5分休憩をはさむのは思った以上の効果がある。今までというと集中するときは数時間ぶっ続けでやっていたのだが、これはこれで確かにその仕事は集中して仕事を終わらせる事ができる。が、問題はその後。ぶっ続けでやると、特にモニターを見続ける仕事の場合は大抵頭が痛くなってしまい、夕方頃になると仕事の生産性は非常に低下する、という状態になってしまう。一方、この5分休憩をはさむ事で一日通して集中力が持続し、頭痛もほとんど無くなった。例えれば短距離走と長距離走の違いなのだろう。20代は短距離を全力疾走しても体力の回復が速かったのでそういうやり方でも大丈夫だったのだけれど、30代になって体重も増えて運動不足で体力も低下して、という上京では、コンスタントに走り続けられる持久力を保つためには、断然後者が適しているのだろう。

ワシのポモドーロテクニックのやり方。

本書では紙のメモ帳と鉛筆、そしてポモドーロタイマーさえあればよい、となっているのだが、アクティビティをいちいち書き写したり、というのはやはり面倒だ。できればそういうところは楽したい。で、自分が使っているツールは次のとおり。

スケジュールはGoogle Calendarですべて管理していて、タスクは以前は RTM で管理していたのだが、 astrid の仕様が代わりRTMが使えなくなり、Google CalendarのToDoになった。Google CalendarのToDoならAstridよりもGTasksの方が使いやすいのでGTasksに切り替えた。アクティビティはGTasksを使うかGoogle Calendarの画面をブラウザで表示して、日付毎と分類(仕事、家事、その他など)を使ってToDoで管理して、ポモドーロタイマーはPomodroidoで代行する。Google CalendarのToDoを日付でソートすると、アクティビティの在庫とその日のタスクリストは一々書いたり消したりしないで済むので紙のメモ帳より使いやすい。

自宅でも活用。

帰宅後に飯当番で晩飯作るときは、大抵ヨメより先に帰宅した時なので、こまちゃんの餌やりしたり、洗濯物取り込んだり、家計簿つけたりとToDoも多い。自分の時間(執筆、Hackなど)にも時間を確保したい。できるだけ効率よくやって、ヨメが帰宅したころにはちょうど食事にしようというのにも、集中して作業できるので、ポモドーロテクニックは便利だ。元々タスクやスケジュールも仕事とプライベートとで分けずに行っていたので仕事とプライベートで分ける必要性もあまりないかもしれないが、場所で分ける、というのは良いかも。

時間配分に困っている人にはおすすめ。

前の自分と同じように、一つの仕事を速く終わらせるためだけにぶっ続けで集中、というやり方も出来なくは無いと思う。でも、どうせならコンスタントに集中力を維持して、より多くのToDoを効率よく終わらせたいだろう。そういった人におすすめのやり方だと思う。気になった方はまずは本を購入して読んで実践してみることをお薦めする。

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本業では無い、というのは業績評価の対象でもないのに、部門の役割としてやらざるを得ないという業務。自分が対応している分野の回答内容は、普通はベンダーの有償サポートでやるようなレベルじゃないかという気もする。対応できるので対応すること自体は別に良いのだけれど、自分以外は対応出来ないからディスパッチ先が無い、というのは複数重なると困るなぁと。