アンビエント・ファインダビリティ

全般的におもしろかったが、正直難しかった。オライリーの技術解説本、という感じではないなぁとは思っていたら、最後に「解説」というページが出てきた。

本書は著者がこれまでの書籍やエッセイで、新しい環境における秩序がどのような仕組みでできているのかを詳細に解説してきたような「ノウハウをまとめた文章」とは趣を異にしています。どちらかといえば、新しい環境に対する著者の視点やアドバイスに従って、小説のようにして読み進めながら、まるで自分が情報に接する際の新たな発想やヒントを得るための旅をしているかのような醍醐味を味わえるものとなっているのです。

納得。

半分位、以前読んで、しばらく放置していて、今日残りの半分を再開、読了したので、前半の内容をさっぱり忘れてしまったのだが、その後半のなかで一番感銘を受けたのは、p.218のグラフィティ理論。これ、最近どこかで見たなと思ったら、昨日見た、 シムシティの仕組み の多層構造にそっくりなのだな、ということに気づいた。

新皮質は不変の形式を持つパターンを階層的に連続させたデータを蓄積し、それらのパターンを自動的に連結してものごとを思い出す。そのおかげで、脳にインプットする情報が一部欠けていたり歪曲されている場合でも、完全なパターンを思い出すことが出きるのだ。

このあたりは、『誰のためのデザイン? 認知科学者のデザイン原論』や『ミスをしない人間はいない ヒューマン・エラーの研究』で読んだ内容を思い出した。

記憶というのは彼 1 の説明の前半部分にすぎない。結論は、未来の中にあるのだ。

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人間の脳は蓄積した記憶を使って、見たり、聞いたり、触れたりするものすべてを、絶えず予測しているのだ。……人間の認識は、感覚と、脳の記憶から引き出された予測が組み合わさったものなのだ。……予測は脳の単なる一つの働きではない。それは新皮質の「もっとも主要な機能」であり、知能の基盤なのだ。

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最終的に自分の興味の行き着く先はこっちなのかな。

アンビエント・ファインダビリティ&#8212;ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅

誰のためのデザイン?&#8212;認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

ミスをしない人間はいない&#8212;ヒューマン・エラーの研究

1

Palm Pilotのジェフ・ホーキンスのことを指している。