KVMのセミナーに行ってきた。

メイン開発者、メンテナのAvi Kivity氏が来日、発表するというので行ってきた。

http://www-06.ibm.com/systems/jp/saiteki/event/kvm/index.html

内容の大半は概要的なことが多かったのだが、後半はXenに対する優位性を挙げていた。しかし市場を考えるならVMwareも比較すべきじゃないかと思うのだが、そのレベルには至らないから皆まで言うな、ということなんだろうか。

挙げていた優位性の中で気になったのは、メモリのオーバーコミットはXenではできないけどKVMはできる、という点。メモリのオーバーコミットできるとリソースの有効活用はできる半面、実運用で考えるとVMごとページアウトされている場合、VM自体は停止していなくても、VM上のアプリのタイムアウトのタイミングによってはサービス停止に繋がる。Ballooningだけではこの問題は解消できないから、将来の機能で挙げられているCMM [1] がないとメモリオーバーコミットは優位性というにはまだ早計だと思うんだが [2] 。まぁ元々IAのIO速度はメインフレームのそれに比べると比較にならんので、VMがまるごとページアウトされてしまうほど、スワップ領域を使うケースは想定していないのかな。

他に気になったトピックとしては、Red Hatの藤田氏によるセッションの中であった、Red Hat Enterprise Virtualization Manager for Servers。名称、ライセンス形態、料金等、正式にはまだいろいろ未定らしいが、これの一部としてoVirtと、Qumranet買収で獲得したSPICEが良いとこ取りで組み入れられているとか。SPICEがこういう形で提供されるとは思わなかった。そんで、ManagerはWindowsでしか動きません、というのには驚いた。oVirtはFedoraしかサポートしてないのにね。個人的には周回遅れな気がプンプンなのでぜひ頑張って、競争を活発にしてほしいなぁと。

ちなみに個人的には色々苦しめられたoVirtについては来週記事公開予定。今回のセミナーで紹介されていた技術資料とかデモとかを考慮するとちょっと間が悪い気がするのだが言ってくれるな。

[1]Cooperative memory management
[2]Linux on System zですら、ハードウェアアシストによる CMMA を活用できるようになったのは割と最近だしなぁ。ソフトウェアでの CMM1 だと数年前から使えたようだが。