DNAと遺伝子

だいぶ遅くなりましたが ご要望 に応じて書いてみる第1弾。一度に知っているのを全部やるのはしんどいので。 1

:DNA:一番有名ですな。「企業のDNA」とかいう使われ方をしている。この場合の”DNA”とは主に社風や会社風土、精神論のような形の無い要素を指すことが多いようです。一方、DNA自体はデオキシリボース、リン酸、塩基から構成される物質。4種の塩基配列の組み合わせでタンパク質を合成し、タンパク質が生命反応の大部分を占めるので、タンパク質の設計図=遺伝子とされます。 2

:遺伝子:これも「企業の遺伝子」として、「企業のDNA」と同等の言葉して使われることが多いですな。

どちらもDNAとか遺伝子とか擬似科学的な言い方しなくても、”伝統”で良いんでね?と思います。”伝統”を使わないのは、変化を伴わず古臭い、というイメージが一般的にあるからなんでしょうかね? 国語辞書で調べると、

http://tinyurl.com/6c5o8a

ある集団・社会において、歴史的に形成・蓄積され、世代をこえて受け継がれた精神的・文化的遺産や慣習。

とありますので、定義としては変化を伴わないということは無いと思うんですが。とすると、生物学用語を使うことで、一般人を騙せる、という、カタカナ用語と同じような意図が多分にあるのではないかと思ってしまいます。

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何回続くかは分からんけど。

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実際の生体反応は、タンパク質の高次構造の変化によるものが主で、それぞれの高次構造は特定の塩基配列だけに依存とは明らかになっていないので、遺伝形質はDNAだけに依存するわけではないと言えそうです。