設計・開発はもっと運用を考慮すべきだ。

業務で運用をやっているといろいろあるのだが、年明けから頻発しているのが、急な変更作業の依頼。本来、勤務先のポリシーでは3営業日前に依頼が無いと変更作業を行ってはならない、というルールがあるのだが、開発側のマネジメントができていないがために、結合テストで必要だからと毎日、変更作業が可能な時間の1時間前に突然作業依頼をしてくる。

昨日今日とあったのは急に必要になったからと、ファイアウォールの変更依頼が突然、別の作業の直前に来たのだが、今日になって通信ができない、昨日の依頼内容が間違えていたとかぬかす。本当はネットワークアドレスとマスクの指定だったのに、アドレスレンジが指定されていた。しかも最初の値はネットワークアドレス。依頼内容を間違えているだろ、確認しろと伝えたのにも関わらず。アホかと。バカかと。マスタリングTCP/IPを読んで出直してこいと言いたい。

マネジメントができておらずグチャグチャなのは、もうそこは運用でカバーしていくしかないが(というか、もうかなり予定が遅れているのだから、そこも本当は新しいPMを投入して建てなおせよと思うが)、開発やっている人間はネットワークのことなんて知らなくてよい、目的のサーバにアクセスさえできればよい、と考えている輩が多すぎ。そして、開発の遅延のために変更を行っているのが、既存の本番環境だということを何も分かっていない。運用を分かっていない輩が設計や開発をやること自体が、そもそも間違いだろう。

先日、翔泳社の「開発の現場 vol.007」が発売されたが、この号の特集は「運用・保守」。運用や保守をやっている人間も読むべき内容だが、本来、これを読んで実務に活かさなければならないのは、開発側の人間だ。上流工程、という言葉の意味を履き違え、運用を考慮しない向上心の無い奴は馬鹿だ。もっとも、向上心が無い奴は馬鹿だ、ということ自体は別に開発も運用もない。これだけをやっていれば良い、と考えているのなら考えを改めるべきだ。自戒を込めて。

開発の現場 vol.007